定数削減には道理がない−大阪府議会令和8年(2026年)6月定例会における、民主ネット大阪府議会議員団の採決態度について
- nonoueai

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2026年6月16日
民主ネット大阪府議会議員団
代 表 山田けんた
幹事長 野々上 愛
大阪府議会令和8年(2026年)6月定例会における、
民主ネット大阪府議会議員団の採決態度について
大阪府議会2026年6月定例会が閉会した。今議会では、二度にわたり大阪市民により否決された大阪市廃止・分割を問う住民投票について、「副首都・大阪にふさわしい大都市制度協議会」と名称を改めた法定協議会設置関連議案が可決された。すでに第1回法定協議会が開かれたが、規約に定められた委員定数に満たない中、大阪維新の会の委員のみで強行されたことは遺憾である。このことは会議の正統性自体が問われるだけでなく、一党一派による政治的スケジュールに合わせて、未だ国会で法案審議に至らない副首都の議論も含め、大阪市廃止・分割、特別区設置の議論を進めようとする姿勢は大問題である。
また、来年実施予定の次期地方統一自治体選挙における大阪府議会議員の定数を削減する条例案が維新会派単独で提案、可決された。この議案の取り扱いをめぐっては、「議員の身分にかかる案件」であるから「特例的に」少数会派にも代表質問ならびに討論の機会が認められた。極めて限定的ではあるが、この間要望を続けてきた本会議場での少数会派の発言について道が開かれたことは、議会運営委員会委員をはじめとした関係各位に敬意を表する。
しかし、少数会派5会派合わせて質問5分、討論3分と言う設定では、充分な討議とは言い難く、課題が残ったことも指摘したい。今後、より民主的で開かれた大阪府議会の審議のあり方をめざすために、引き続き本会議での少数会派の発言について要望するものである。
【賛成】議案1号 令和8年大阪府一般会計補正予算(第2号)
文部科学省のネクストハイスクール構想に基づき、都道府県に基金を設立、公立高校改革のパイロットケースに多額の予算が投じられる。全額国費による基金設立のため、予算に反対するものではないが、事業のアウトフレーム、また大阪府における公立高校の現状を見た時、懸念事項も残る。
本事業は、テーマごとに4つの拠点校を選定し、各校10億から18億円強の予算を投じ、事業を実施するものである。それぞれの内容を見ると、ICTの活用や、大学・企業との連携、さらには幅広い連携校の設定など、華々しい文言が躍るが、その実効性、テーマ設定の妥当性についてなど、大型補正であるにも関わらず、委員会付託もなされていない中では、その是非について十分に判断することが困難である。
今後、事業の進展にあたっては、学校現場で大きな課題となっている人的支援につながることを柱に、選ばれた学校だけにとどまらない事業展開を求める。
現在、多くの大阪府立高校では、施設整備や設備の老朽化対策が必要な状況であり、必要な備品購入もままならいとの声も聞く。大阪府としては、全ての府立高校の環境改善に向け必要な予算を確保し、取り組まれることを求める。
【賛成】議案3号 令和8年大阪府一般会計補正予算(第3号)
国の補正予算を踏まえ、大阪府として中東情勢に伴うエネルギー価格高騰の影響を受けた生活者や事業者への支援を行う約35億の補正予算である。今回実施しようとする、LPガス利用者、特別高圧電力を受電する中小企業、農業者、福祉施設・医療施設・私立学校等への支援については、これまでも実施してきたものであり、速やかに対象者に届くよう求めるものである。
一方で、他都県に続く形で開設した、大阪府による中東情勢などの影響を受ける中小企業に向けた特別相談窓口に寄せられた声を受け、新たな対策の検討の余地はなかったのか。特に深刻化するナフサ不足への対応など、必要な対策は残る。大阪府民の生活を支え、大阪府の事業者を守るため、国補正を上回る大阪府独自対策についても求める。
【反対】議員提出議案第2号 大阪府議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例一部改正の件
「人口あたり議員数が全国一少ない」ことが果たして「改革」と言えるのか。
大阪府議会では、この10数年大幅な議員定数の削減を行なってきた。結果、選挙区から議員が1名しか選出されない一人区の割合が全国で最も高い約68%となり、奇しくも約68%の議席が知事与党である維新の会によって占められる状況となっている。
今回、さらに定数を6削減することにより、一人区率は約74%にまで高まる。議員定数を減らし続けることによる議会機能の低下の懸念も大きいが、多くの選挙区を一人区にすることは、異なる民意の代表者を地域から排除することに直結する。行政に対する監視機能は弱まり、府政に疑問や不安を抱く府民の声を議会へ届ける議員が選ばれにくい結果を招いており、我々はこの点を最も問題視している。
民主ネット大阪府議会議員団としては、議会改革検討協議会において、一人区の解消など、多様な民意を反映するための具体案を提案し、議論を求めてきた。しかし、そうした提案が十分に協議されたとは言えず、今回の条例改正案は協議会に提案されることすらなく、維新会派単独で本会議に上程されたことは、一党派による党利党略と指摘せざるを得ない。
議会制民主主義において重要なのは、多様な意見を議会に反映し、その上で熟議を尽くすことである。しかし本条例は、一人区を増やすことにより選挙における死票をさらに増加させ、議会における多様性を一層損なうものである。その決定過程においても十分な熟議を欠くものであったことから、到底賛成できない。
以上
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大阪府議会 民主ネット大阪府議会議員団

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