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  • 執筆者の写真nonoueai

子ども手当ては誰のもの?

 2010年が始まりました。政権交代に沸いた昨年、今年はいよいよその真価が問われます。ところで昨年の今頃、何が話題だったか覚えていますか?いつ出るのか、誰に出るのか、当時の麻生首相の態度が二転三転しその度ヤキモキさせられた「定額給付金」です。今年は、新年度から始まる「子ども手当て」に注目が集まりました。中学生以下の子ども一人につき毎月2万6千円が支給される子ども手当。一年目の今年は半額の1万3千円が給付予定です。

 子ども手当ては、所得制限の是非をめぐって最後まで見解が分かれ、年末に鳩山総理が記者会見を開いて所得制限は行わない旨を発表しました。 しかしこれで万事オーケーと言うわけではありません。1月から始まる通常国会で法律と予算を通し、その後自治体現場での作業に移ることになります。しかし新年度と言っても一体何月から支給が開始されるのか、財源は、自治体の負担は、事務はどうなるのか。課題が山積です。所得制限なしと決まったものの、高額所得者には寄付をしてもらう仕組みをつくると一部で報道されています。定額給付金の時も高額所得者への寄付が呼びかけられましたが、今回も同じような考え方でいいのでしょうか。 そもそも子ども手当ては誰のものなのでしょうか。子どものものか、親のものか。実際に給付されるのは親ですが、この制度が誰のためのどんな制度なのか、と言う議論が欠けたまま実施に踏み切られようとしています。子ども手当ては一義的には子どものものであるべきと考えます。それを親が代理で受け取り執行する。「国連子どもの権利条約」を日本も批准しています。子どもは生まれながらに一人の人格として捉えられ、健やかに育つ権利を持っていると言うものです。しかしその考え方についてはまだまだ浸透していません。 子育て中の親を助けることと同時に、全ての子どもが生まれながらに日本社会でしっかりと育っていく権利を持っていると言う考えに基づいた子ども達のための政策を実施して行かなくてはなりません。子どもの立場に立って、子どもを社会全体で支えていく体制をしっかり整備していかなくてはなりません。どんな子どもも健やかに育つ権利を生まれながらに持っている、それをしっかり実現できる日本社会に向けた一歩を踏み出す一年になって欲しいと願います。 最後に私事になりますが、私ののうえ愛は昨年末に第一子を出産しました。議員活動と子育てとの両立、上手くいくことばかりではないかと思いますが、引き続きよろしくお願いします。

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