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大阪府議会令和元年(2019年)9月定例会、後半議会における 民主ネット大阪府議会議員団会派の採決態度について

大阪府議会、今年の9月定例会が、12月20日を持って閉会しました。

後半議会の主だった採決態度について、プレスリリースしたものをご紹介します。



大阪府議会令和元年(2019年)9月定例会、後半議会における

民主ネット大阪府議会議員団会派の採決態度について


2019年12月20日

民主ネット大阪府議会議員団

代表 野々上愛

幹事長 山田けんた


議案第44?号、令和元年度大阪府一般会計補正予算(第3号)、案54号大阪港湾局の共同設置に関する件及び、議案58号大阪府組織条例一部改正の件について 【反対】


 大阪港湾局設置関連議案について、民主ネット議員団山田けんた議員が、一般質問ならびに常任委員会で、設置後の具体的目標や計画、あるいは設置の根拠について質問を重ねましたが、客観的に評価可能なものが全く示されず、府民を代表する立場から、無責任に賛成をすることは出来ないと判断しました。

 3点の設置目的が示されていますが、「国際競争力の強化」についてはポートセールスや貨物量の具体的な目標が示されず、「防災機能の強化」については、都市整備部としての体制は弱化し、河川部等の防災体制は弱化することが懸念されますが、それらを払拭するに十分な検討がなされているとは言えません。「利用者サービスの向上」についても、現状どこに利用者の不満があるのか、港湾利用者の声を客観的に示すものもない現状です。常任委員会及び一般質問を通じて、大阪府港湾局設置の政策評価をするためにアンケート実施を提案し、実施の方向性が答弁されました。しかし、本来ならば、議会に諮る前の政策形成段階で行うことであり、さらに「アンケートを元に改善を図る」という答弁がありましたが、そうなると港湾の一元化を評価する指標にはできないため残念です。

 近年、抽象的な目的による政策が目立ちます。公費を用いるという点で、具体的な根拠や、評価計画がない段階で、議案に賛成せよというのはいささか無理があると考えます。


決議第1号、北朝鮮による弾道ミサイル発射に断固抗議する決議 【賛成】

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による、弾道ミサイルの発射とされる事象については、国際社会の平和と安全に対する大きな脅威であり、我が会派としても断固抗議するものです。

 一方、決議文は「こうした暴挙を行う北朝鮮と在日韓国・朝鮮人社会とが同列にとらえられ、特定の国籍の外国人を排斥する趣旨の言動につながることを懸念」と述べていますが、いかなる場合でも、ある国の政府の行為を理由として特定個人を排斥する行為は差別であり、許容されません。それを防ぐために啓蒙し、そういう事態が発生した場合に被害者の人権を回復する責務は、常に差別が発生した当該の主権国家の政府に帰すべきものです。ある国が不法行為をおこなわないようにさせるために、自国内に住む特定民族の人権を人質にとるような言動は、一般的にもそれ自体が差別というべきですし、議会声明としては、適当と言い難いものです。


今回、意見書には賛成の立場をとりましたが、本来であればこれら問題について、討議し、修正を求める機会が与えられるべきです。多角的な視点からよりよい決議を出せるようにするためにも、少数会派にも発言の機会が与えられるよう、大阪府議会の運営の改善を強く求めるものです。

以上です。



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