大阪府議会令和7年(2025年)6月定例会における民主ネット大阪府議会議員団採決態度について
- nonoueai
- 6月17日
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2025年6月17日
民主ネット大阪府議会議員団
代 表 山田けんた
幹事長 野々上 愛
大阪府議会令和7年(2025年)6月定例会における
民主ネット大阪府議会議員団採決態度について
本日閉会した大阪府議会6月定例会に提案された主な議案についての態度、意見について述べる。今議会に提案された議案については、全て賛成としたが、いくつかの課題について、下記の通り指摘をするものである。
本来であれば本会議討論で表明すべき意見であるが、少数会派にはその機会がないことについて、大阪府議会の議会運営の大きな問題点であることを指摘したい。5月に着任した新正副議長に対する申し入れで少数会派排除の議会運営の問題点を指摘し、改善を要望したが、今年も対応は全く検討されなかった。維新会派が正副議長職を占めることの問題点が報道等でも指摘される中、一部報道では少数会派の声にこれまでも耳を傾けてきたし排除することはない、と述べたとされているが、実態は大きく異なことを指摘したい。
近く、議会改革検討協議会が再開されるとのことである。多様な意見が取り扱われる府議会運営に向けた検討を求めるものである。
【賛成】議案第17号 令和7年度(2025年)大阪府一般会計補正予算(第2号)の件
児童生徒の万博会場への招待
現在実施中の「2025大阪・関西万博への学校単位での招待事業」に学校として参加せず、手元に入場チケットのみが届いた子どもを対象に、バスを手配し、夏休み中の会場来場機会を提供する事業である。財政調整基金から1億5千万円余を取り崩す。“大人の事情”で万博に行けない子ども達の救済策というが、事業の調整不足が露呈していることを指摘したい。現在実施中の学校単位での招待事業では、大阪府はチケット代のみを負担し、会場までの交通費が自治体、保護者に重くのしかかっている。大阪府委託の旅行会社から示された貸切バス代のモデルプランを大きく上回る交通費負担で、遠足事業を諦めた学校も多いと聞く。そんな中、交通費を大阪府予算で負担する夏休みの招待事業の実施は、不公平感が拭えない。そもそもの遠足事業を市町村教育委員会との調整を蔑ろにして、トップダウンで進めた大きなツケが回って来ていることを指摘したい。万博予算のこれ以上の野放図な上振れは現に慎むべきである。
大学生等若者への食料支援
国からの物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金約27億円を原資に19〜22 歳までの府民等に1 人あたり 7,000 円 相当のお米クーポンまたは、食料品セットを配布するものである。学費等の経済的負担が大きい世代への支援自体を否定するものではないが、米の価格高が問題となっている中、本事業は以前より食料品セットに対してお米クーポンに優位性(お米クーポンが7千円分であることに対して、食料品セットのカタログに掲載されている商品は市場価格で5千円程度であり、「子ども食費支援事業第三弾」では約7割りがお米クーポンを選択されている)があるため、米の購入を促進され、米価格の上方圧力となる可能性が排除できない。これは国からの物価高対策の交付金の支援対象とならない他の世代に対する不公平感に加え、不利益ともなりかねない政策となってしまっている。
またクーポン総額約26億円に対して、事務費が約5%約1.3億円となっており、7千円のクーポン事業に、少なくとも7,350円の税金を要する予算となっている。これ加えて、システム改修費やコールセンター費用も必要であり、更なる事務費の上振れについて懸念するものである。
以上
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大阪府議会 民主ネット大阪府議会議員団
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