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大阪府議会令和4年(2022年)7月29日府議会臨時会における民主ネット大阪府議会議員団採決態度について

2022年7月29日

民主ネット大阪府議会議員団

代 表 野々上 愛

幹事長 山田けんた



大阪府議会令和4年(2022年)7月29日府議会臨時会における

民主ネット大阪府議会議員団採決態度について



 今臨時会は、大阪府全域を対象としたものとしては実に45年ぶりに取り組まれたという、府民からの直接請求を審議するため開かれたものである。府民からの声は非常に重いものであり、府議会としていかに受け止め審議するかが問われたものでもあった。

 そういった観点から、特に今回の臨時会に際しては、事前に議長あてに発言の機会を求める要望書を提出したが、それがかなえられなかった事は残念である。本来であれば、府民からの直接請求に対して、全ての会派が質疑、討論を行うべきであったと考えるが、このような形でしか意見を表明できないのは大変残念である。



議決第1号 我が国における健全な民主主義と安全・安心な国民生活の堅持に向けた決議 【反対】


 去る7月8日、演説中の政治家が銃弾に倒れるという、民主主義の根幹を揺るがしかねない事件が発生した。お亡くなりになった安倍元総理大臣のご冥福を心よりお祈りする。暴力で言論が弾圧されることがあってはならない。また銃器犯罪等の根絶にむけ国を挙げて取り組むことを求めるものである。

 しかしながら今般の決議については、慎重に対応すべきであるとの立場から賛成はしかねるものである。毎度のことであるが、少数会派には内容を議論し、調整する機会が全く与えられておらず、事務局を通じて示された文書に賛否の態度表明のみを強いられるのは遺憾である。また現職国会議員の死亡に際しての府議会決議は前例がないことも申し添える。

 内容について、我々会派として反対している政策が功績として挙げられていることも賛成し難い理由の一つである。議会決議とは超党派での合意を目指すのであるから、論争のある政策ではなく、民主的土壌の涵養に努力したといった、普遍性のある「功績」が顕彰の対象とされるべきであると考える。





議案第1号 大阪府におけるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の賛否を問う住民投票条例制定の件 【賛成】


 本日、多くの府民の声を受け提案された、大阪府におけるIR誘致の賛否を問う住民投票条例制定の議案が否決された。府民からの住民投票を求める要請が否決されたことは、残念の一言につきる。

 そもそも、大阪のIRカジノについては、①来場者の多くは日本人、②788億円もの公金の投入がすでに決定されていること、③新型コロナで大きく変わった前提が十分に加味された計画ではない、など、国がめざした当初計画から大きく変更されており、さらに収支計画が杜撰と言わざるを得ないことなどから、私たちとしても反対しているところである。

 今回、提出された約20万筆もの署名は、大阪IR賛否についての是非を問うものである。これに対して、大阪府議会は府民の声に耳を傾けることは当然の責務であり、このままでは大阪IRの誘致申請は、住民の理解を得ないまま行われたものと言わざるを得ず、それは国の求める「住民合意」が担保されていないものと考える。

 直接請求による住民投票は、議会制民主主義を補完する重要な機能である。住民合意を求めた本条例案が否決されたことは、議会多数派による住民自治の軽視であると断じざるをえない。


 なお、自民党府議団が提案された修正案については、公職選挙法に準ずることにより、市町村実務に配慮するとの考えは一定理解する。外国籍住民の声を聞く機会など幅広くとらえた原案からの後退は否めないが、重要案件にあって市民の声を聞くとするスタンスは一定評価するものであるから賛成した。



以上



大阪府議会 民主ネット大阪府議会議員団  

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