拙速な議員定数削減には反対です

2022年2月24日

民主ネット大阪府議会議員団

 代 表 野々上 愛

 幹事長 山田けんた



大阪府議会令和3年度(2021年度)2月定例会、2月24日採決分における

民主ネット大阪府議会議員団の態度と意見表明



 本日、次期改選時から大阪府議会の定数を9議席削減する、「大阪府議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例一部改正の件」が維新・自民・公明会派から共同提案され、即日採決された。この条例改正については、その内容、議論の経過において大きな問題があり、民主ネット大阪府議会議員団は反対の立場をとった。本来であれば本会議での質疑、討論を通じて問題点を指摘し、態度を明らかにするところであるが、少数会派がこれらプロセスから排除されていることから、本書面によって意見を明らかにするものである。



 二元代表制における議会のあり方、意義に関わる根本的な問題を議論せず、「人口当たりの議員数比で全国最小値の議員数」との提案理由が付された改正条例案は、府議会の機能の弱体化に繋がるものである。更に、今回の改正により一票の格差は2.19倍へと広がり、一人区が全体の約7割となり、大きな問題である。


 議会は単純な多数決の場ではない。政策決定は、様々な立場の人に正負両面の影響を及ぼすものであり、万人に良い政策などない。議会は、様々な立場・属性の人々の色々な視点から政策を検証するための「議論」の場である。議院内閣制においては、小選挙区制や二大政党化によって選択肢を単純化し、多数の支持を得た首班が政策を担うことには政治が安定するという利点があるが、首長と議員を別に選挙する二元代表制をとる地方自治においては、視点の多様性が狭まる不利益が大きい。「多数派の民意イコール民主主義」と捉えるならば、そもそも議会は必要なく、首長だけ選べばいいわけで、なぜ行政を監視するための議会があるのか、その意味を考える必要がある。

 議席を減らすこともさることながら、多くの選挙区が一人区になることで、現職、組織票が有利になり、女性や若者の当選が難しくなることも深刻な問題である。議員は府民の間を歩き、陳情を受け、その声を行政に届けることが仕事であるが、議員の数が少なくなれば、当然声を聞ける範囲も狭くなる。選挙で組織的な支援を提供できる「団体」が有利になり、個人の声、小さな声が政治により届きにくくなることも危惧される。

 昨今、議員定数問題を論じる中で「税金の無駄」「議会の効率性・効果性」を求める声があるとされるが、議会制民主主義のあるべき姿を考えるべきである。21世紀の世界では、多様性を尊重する社会こそが求められており、我が国においても、大阪府議会においてもこのことが重要であることに変わりはない。


 審議過程にも大きな問題があった。委員会付託もなく、少数会派の発言を封じ一切の審議が行われず、本会議で提案会派からの賛成討論のみ行われたのは、異様としか言えない。

 定数問題を議論した議会改革検討協議会は非公開の会議であり、その議論経過は府民の目に届かない。少数会派はオブザーバー参加が認められているが、我が会派からの提案も、まともに取り扱われなかった。今回の採決に際して府民の民意を削る深刻な問題であることから、我が会派としても本会議での討論の機会を求めたが、とりあわれなかった。もとより少数会派に代表質問はおろか、討論の機会も設けない大阪府議会本会議の運営は民主的ではない。議会の機能を見直すことこそ真の議会改革と言えよう。



以上




大阪府議会 民主ネット大阪府議会議員団  


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