top of page
執筆者の写真nonoueai

socius Vol.2(2003.秋)

国政と地方政治との関係は?〜総選挙を終えて〜

11月9日に衆議院議員選挙が行われました。今回の選挙で話題となったのが「2大政党制」。自民党か民主党か、あたかも二者択一の選挙のようでした。しかし世の中たった2色に塗り分けられてしまっていいのでしょうか? 地方議会には政党に属さない無所属の議員がたくさんいます。「何党かはっきりしない」と言った声を聞く一方、国の2大政党制とは違った、地方ならではの多様な声が 反映される、とっても大事な事だと私ののうえ愛は考えます。 国の政治は、しばらくの間はこの2大政党制で推移していくように思われます。しかし、たった2つの選択肢では、そこから漏れてしまう多くの声があるはずです。多様なあり方が許される地方議会では、そんな小さな一つ一つの声を大切にしていきたい、そう強く感じさせる選挙結果でした。


ののうえ愛議会報告--9月議会が終わりました--

9月議会は決算議会。昨年度1年間の決算を審議する議会です。しかし決算の内容は膨大なため、9月議会閉会後に特別委員会を開きそこで議論がなされます。決算特別委員会へは3人以上の議員で構成される会派から人数に応じて参加できます。2人しかいない会派に属するののうえ愛は決算委員会に参加できません。本会議、常任委員会に力を注ぎました。


一般質問では以下の2点を取り上げました

・教育委員会青少年課主催のアドベンチャーズウォークをめぐる新聞報道について 9月9日の毎日新聞の夕刊紙面上で、高槻市教育委員会主催のキャンプに自閉症児の参加拒否があったと報じられました。これが事実とすればとんでもない人権侵害事象に当たります。この事実関係の確認、その後の対応、今後の取り組みについて質問をしました。


 なぜこのような事が起きたのか。記事からは、自閉症児故に応募資格がない、とされていますがこれは重大な差別ではないのですか? A 自閉症を理由に参加拒否をしたのではなく、あくまでも総合的な判断に基づき断った。

 当事者の保護者は大阪弁護士会へ人権救済を申し立てられたが、そこに至るまで、教育委員会はどのような説明をしたのか。 A 保護者の方などにご理解いただけなかったという面では不十分なところもあったと考える。

 職員の人権研修体制はどの様になっているのか。 A 今回の教訓を生かし、今後の人権研修の充実に努める。


・住民基本台帳ネットワークシステム2次稼動後の高槻市での実態について 8月25日より住基ネットの2次稼動がなされICカードの交付、住民票の広域交付が開始されました。 しかし本当にこれで私たちの生活が便利になるのでしょうか?セキュリティー面や、個人情報保護の観点から様々な問題が指摘されている住基ネット。高槻でのその利用実態を質問しました。


 高槻でのICカードの交付数、住民票広域交付の数は? A 住基ネット2次稼動から1月でICカードの発行数は182枚、広域交付の住民票は窓口請求が20件、他市からの請求が44件ありました。

 今回の2次稼動で窓口手続きなどが本当に便利になったと考えるのか。 A スタートしたばかりの制度で、もう少し様子を見ていく必要がある。

 長野県などでは住基ネットへの進入テストが行われる。高槻市では独自のセキュリティのテストは行っているのか?また大阪府に対してそのようなことは求めていかないのか?. A 高槻市内部に独自の監査委員会を設けてシステムの安全性の調査を依頼している。

 高槻市の個人情報保護条例は住基ネットの切断も想定しているのか? A 市民の基本的人権が侵されるような重大な情報漏洩などの事態となれば切断もありうる。


議事録検索がホームページからもできます

高槻市議会のホームページには、過去の高槻市議会の本会議・委員会の議事録が掲載されています。いつの議会か、どの議員の発言か、更には興味のあるキーワードでの検索などが出来てとっても便利です。皆さんの興味のあるあの出来事この問題、誰がどんな意見を述べているのかがよくわかります。ちょっとマニアックな感じのする ページではありますが、ぜひ一度アクセスしてみてください! 高槻市のホームページ. http://www.city.takatsuki.osaka.jp/ の左側に「高槻市議会です」というリンクがあります。 そこから市議会のページへ入れます。 また冊子になった議事録も発行されています。興味をお持ちの方は、どうぞお気軽にののうえ愛までお問い合わせ下さい。


市立養護学校がなくなるかもしれない?--文教産業委員会での話題.

高槻には、市立養護学校がありますがこれを廃校にしようという議論が今水面下で進められているのです。 これまで市立養護に通ってきた子どもたちが地域の学校に通えるようにしていきたい、と言うのは表向きのお話。市の言い分から見え隠れするのは「障害児童教育は大阪府の管轄。高槻ではお金をかけてやるのはちょっと…」と言ったところです。 しかし、これまでの高槻の障害児教育の歴史は、福祉のまち高槻としての誇るべき点ではないのでしょうか? また4月から「中核市」になった高槻市。大阪府や国の意向をうかがうだけではなく、独自に高槻はこれをやる!という決断も出来るはずです。大きな施設、立派な建物も良いけれど、福祉のまち高槻という看板をもう一度掲げられるようになったら素敵だと思いませんか。 市立養護の存続か廃校かという問題にとどまらず、高槻の今後の障害児童教育の大きなターニングポイントがやって来ようとしています。積極的に今後の動きもお伝えしますので是非みなさんもご注目下さい。


6月議会その後〜高槻市で性別記載の見直しがすすむ〜

6月議会の一般質問で、申請書類などにかかわる性別記載の問題についての質問をしました。市役所にある申請書類の中から、必要のない男女記載をなくすことはできないか、と提案したのです。7月には国会でも「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が成立し、性同一性障害を含む多様な性のあり方に注目が集まっています。 高槻市役所にある様々な申請書類の数はざっと1700ほど。そのうち性別記載、男か女かに○をつけよ、という書式のものが200以上あります。その中でも、男女の記載を無くしても事務処理上なんら問題がないものがおよそ100種類。高槻市ではこれらの書類の見直しにとりかかり、順次不必要な男女記載が無くなって行っています。また、先日行われた衆議院議員選挙では、不在者投票の宣誓書から男女別の記載がなくなりました。 普段の生活では気にしないようなことでも、当事者の皆さんにとっては大きな問題と言うことが多々あります。性的マイノリティーの人はもちろん、男女と言う枠にとらわれない一人ひとりの個性が生かされる社会を目指してこれからもこの問題に取り組んでいきます。


高槻市機構改革でどう変わる、私たちの暮らし

9月議会の大きな論点として、「高槻市の機構改革」があがりました。10月より高槻市役所内の組織体系を大きく変えていこう、というものです。高槻市は今.4月に中核市になり、それに見合った組織体系に変えるというのです。 今回の機構改革は非常に大規模なもので、市長部局のほぼ全てのセクションにおよびました。そんな中、私たち市議会議員も常任委員会の所管が年度途中で変わることになり、大慌てです。 年度途中で組織が大きく変わることの是非が議会でも大きな論点となりました。 しかし今回の機構改革で、一番気にしなくてはならないのは、市役所で働く職員の人の働きやすさはもちろん、市民の皆さんにとって使いやすい高槻市、高槻市役所になったかです。組織が変わってすぐに変化が現れるものではないのかもしれませんが、皆さんいかがでしょうか。10月以降に市役所は便利になりましたか?


インターンがやって来た

皆さん「インターン」という存在をご存知でしょうか。実習生、研修生と言った意味合いで使われます。私ののうえ愛は議員の研修生「議員インターンシップ」の出身なのです。インターンシップをへて議員になったののうえ愛の元にこの夏、3名のインターンがやって来ました。そんな彼らの目を通して見た一年生議員ののうえ愛を観察日記にしたためてくれました。

今、若者の政治的無関心が当たり前のように語られています。本当にそうなんでしょうか。メディアは政治に対する否定的意見を数多く伝えています。本当にそうなんでしょうか。私たち3人は、ホンモノの政治家を見てみたい、そんな思いを胸に、この夏、野々上さんの所にインターンに行きました。普段は見られない野々上さんの姿をインターン生の視点から観察しました。 インターン生  桶谷香奈  増田知也  脇谷康宏


地方議会のあり方研究会に参加 地方議会のあり方研究会という市・府議会議員、大学教授、役所の人たち一緒に参加する政策勉強会に参加しました。テーマは「政策条例の議員立法」。そうした事例の詳細を聞いて、議員が新しいことをやろうとするのにはそんなにもしがらみがあって難しいことなのかと知ったのはもっと驚きでしたし、18時〜21時までという夜にも議員の人たちが集まって勉強しているというのは目から鱗でした。(7月28日 くもり)


市民派首長交流会 大阪府高石市で開かれた「市民・首長・議員みんなで創る街づくり」というシンポジウムに参加しました。会場の準備を手伝わないといけないのに、まったく役立たずでした…。野々上さん、ごめんなさいっ!シンポジウムの内容は、各地の役所や議会の裏話がいろいろと聞けて面白かったです。高石市長さんは韓国のノムヒョン大統領に似てるなぁと思っていたら、本人も「ノムヒョンです」と自己紹介されていました(笑)。 (8月2日 晴れ)


図書館リサーチ 7月7日に芝生図書館が開館し、来年は阿武山地区に新たな図書館がオープンする予定です。図書館協議委員の野々上さんは、優良図書館として有名な浦安市の図書館に視察に行く等熱心に勉強されていました。私達もさっそく図書館について調べてみることに。中央図書館の副館長さんは、飛び込みで訪問したにもかかわらず、熱心に説明してくださいました。お話を伺うと図書館はまさしく私たち市民が作っていくものだと思いました。  (8月11日 くもり)


グリーンユース勉強会 グリーンユース勉強会に参加。尼崎の稲村和美県会議員のところに車で向かい、ぐるぐる道に迷いつつも到着。意外と(?)車の運転うまいんですね。こちらも若手議員の有志が集まっての勉強会で、この日は尼崎のケア付き仮設住宅、霞ヶ浦の水質浄化プロジェクトの2題が議題でした。次回の発表の担当は野々上さんになって終わりました。次回が楽しみです。 (9月2日 晴れ)


議案説明 議会に向けて、新条例案の説明をするために職員の方と会われる。今日に限らず、職員の方が説明をしに、議員控え室によく来られるというのはインターンをする前には思いませんでした。役所がすることを選挙で選ばれた議会(議員)がチェックする、という機能がちゃんと働いているんですね。今日は野々上さんの誕生日、…なのですが、地方議会のあり方研究会に参加でした。あれ?(9月5日 晴れ)


〜インターンを終えて〜 この2ヶ月で感じたことは、「政治って結構身近やん!」ということです。野々上さんは25歳と若く、現役の学生でもあります。政治家というより常にいいお姉さん・先輩でした。政治家はどこか遠い世界の人という印象があったのですがそれは間違いです!実際会ってみると、自分の身近にいる人たちと何も変わらないと実感しました。 インターン生  桶谷香奈  増田知也  脇谷康宏


主な活動報告

8月2日 市民派首長交流会・学習会

8月4日 国民・住民投票を活かす会学習会

8月7日・8日 東京都中野区、埼玉県浦安市を視察

8月10日 グリーンユースキャンペーン勉強会

8月22日 高槻市議会超党派議員住基ネット学習会

8月23日・24日 虹と緑の500人リスト全国研究会

9月2日 グリーンユース勉強会

9月5日 地方議会のあり方研究会

9月6日 元気市民 みんなで語ろう高槻の福祉

9月12日〜30日 9月定例議会

9月20日 西阿武野地区敬老会

10月1日・2日 姉妹都市「福井県三方町」を表敬訪問

10月4日 高槻高校文化祭 NO DU企画

10月9日 ののうえ愛の議会報告会

10月14日〜17日 決算委員会

10月21日 グリーンユース勉強会

10月25日 同志社大学OB会

10月28日〜11月8日 衆議院議員選挙の応援で全国各地にお邪魔しました

11月2日 大野遊祭

11月10日 大阪国際大学で講演.

11月14日 図書館協議会

11月14日・15日 虹と緑の500人リスト関西勉強会


瀬戸宏の演劇紹介〜クラシック・ルネサンス〜

長い間、日本の現代演劇は西洋演劇の翻訳劇か自己の創作劇上演が主流だった。特に、二十世紀60年代中期にアングラ小劇場演劇と呼ばれるアンチ新劇の演劇運動が起こり、それが若者演劇の主流になってからは、それ以前の戯曲はほとんど顧みられることがなかった。. この傾向は、最近少しずつ変わりつつある。若い世代の演劇人が近代劇と呼ばれる戯曲群に注目し、学ぼうとする動きが起こり始めているのである。大阪市立芸術創造館(大阪市旭区中宮1-11-14)が2000年から始めているクラシック・ルネサンスは、その表れの一つである。これまでも、岸田國士や秋田雨雀など戦前の戯曲を新しい感覚で上演して注目を集めてきたが、今年は12月から来年2月にかけて、四つの関西若手劇団が参加しておこなわれる。二十代、三十代の演劇人が過去の日本戯曲に体当たりすることは、日本の近代を振り返りそこから将来の可能性を引き出すためにも、極めて意味のあることであろう。 そのトップとなるのが、未来探偵社が大正三年発表の戯曲を上演する『剃刀』(中村吉蔵、12月5日〜7日)である。このあと、PM/飛ぶ教室の『春』『恥』『嘘』(藤澤清造)〔12月12日〜14日〕、劇団鉛乃文檎の『天使捕獲』(正宗白鳥)『番町皿屋敷』(岡本綺堂)〔04年2月13日〜15日〕、南河内万歳一座提供万公演『夜叉ケ池』〔2月26日〜29日〕と続く。公演日程などの詳細は、芸術創造館に電話(06-6955-1066)するか、ホームページ(http://www.art-space.gr.jp)で確認してほしい。


瀬戸宏(せと・ひろし)高槻市在住、摂南大学助教授、演劇評論家


今後の予定

12月議会の日程は以下のとおりです。本会議、委員会は簡単な手続きで傍聴ができます。みなさん是非傍聴にお越し下さい。2003年第5回定例会(12月議会) 12月1日(月)本会議 第1日 提案理由説明など 12月4日(木)本会議 第2日 質疑、委員会付託 12月5日(金)建環産業委員会/福祉企業委員会 12月8日(月)文教市民委員会/総務消防委員会 12月11日(木)議会運営委員会 12月15日(月)本会議 第3日 委員会報告・採. 12月16日(火)本会議 第4日 一般質問*時間はいずれも午前10時からです。 今回から常任委員会の所管・名称が変わりました。私ののうえ愛の所属委員会は「文教市民委員会」です。お問い合わせは・・・高槻市議会事務局 TEL 072- 674- 7212 まで ホームページでも予定が見られます. URL http://www.city.takatsuki.osaka.jp/

若手政治家トークライブ 〜ステキ・キョウトpresents 若手政治家トークライブ〜 来年2月の京都市長選を盛り上げるべく、関西の若者が「ステキ・キョウト」と言うユニットを立ち上げました。同世代の政治に無関心でいられない仲間たちが、選挙を盛り上げよう、投票率を上げようと奮戦しています。 第1段イベントの「若手政治家トークライブ」にゲストの一人としてののうえ愛も出演します。■日 時:12月21日(日)13:00?16:00. ■会 場:キャンパスプラザ第4講義室(JR京都駅すぐ). ■ゲスト:井坂信彦(神戸市議、29歳). 今村岳司(西宮市議、31歳). 野々上愛(高槻市議、26歳). 越田謙治郎(川西市議、26歳) ■参加費:無 料. ■主 催:ステキ・キョウト http://www012.upp.so-net.ne.jp/s_kyoto/ ■問合せ:本河(ほんかわ)090-6426-0901 meta-cafe@mail.goo.ne.jp.


報酬の使い道、ご報告いたします


研修などの交通費、郵送代などの通信費が多くをしめています。人件費はボランティアでお手伝いに来ていただいている方の交通費、インターンの受け入れ費などです。 前号で報酬とその使い道を公開したところ「25歳でこんなにもらってるの?」「意外に生活費は少ないんですね」など等、非常にたくさんのご意見・ご感想をいただきました。政治とお金にまつわる様々な事件が起きる昨今、透明なお金の流れを心がけてまいります。

閲覧数:25回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


title1.png
bottom of page