みなさんは、高槻市の行政サービスコーナーを利用された事はありますか?
高槻市では、市役所本庁以外に支所や公民館、駅前に住民票や戸籍の書類などが取得できるサービスコーナーが整備されています。休日や市役所の業務時間外でも利用できる、他市と比べても手厚いサービスを実践している高槻市の自慢ポイントです。
今の市長から2代前、“夫のかわりはおりまへん”と妻の介護を理由に市長職を退き全国的にも有名になった江村市長時代に、来たるべき高齢化社会に対応すべく、対面窓口を重視したサービスコーナー整備の方針が示されたと言われています。 たかが戸籍の書類、と言っても、果たして今行おうとする手続きには戸籍抄本?戸籍謄本?どちらが必要なの、と迷うことがあると思います。行政の窓口職員のアドバイスで書類をとった経験がある方も多いのではないでしょうか。 この行政サービスコーナーを全廃する、と言うショッキングな報告書が9月議会に提出されました。 背景にあるのは国の政策です。高槻市でも、今年始まったマイナンバー制度を活用して、この12月から、コンビニのマルチ端末(コピー機に様々な機能が付加されているアレです)で住民票や戸籍を取得することが出来るようになります。市は、これでサービスコーナーの役割を代替できると説明しています。 ところがマイナンバー制度はスタートからカード交付を巡ってトラブル続出。35万高槻市民のうち、マイナンバーカードを申請したのは3万人強、実際にカードの交付を受けたのは約1万5千人に留まります。こんな状況にもかかわらず、来年の9月にはサービスコーナーを全廃するというのですから、ちょっと驚きです。 マイナンバーは、カードと暗証番号で本人確認とされてしまうので、なりすましや詐欺の被害が心配されています。またかつての住民基本台帳カードのように、殆ど普及せず、事実上国が制度撤退してしまったものもあります。費用対効果も大いに疑問です。 拙速なサービスコーナー全廃計画は一旦ストップして、例え再編を行うにしても、各支所の機能を拡充して、それぞれの地域でまちづくりに取り組めるようにすることとか、高齢社会に対応した行政サービス、窓口業務を追求して欲しいと考えています。 みなさんのご意見をお聞かせ下さい。
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