北海道洞爺湖で開かれた、G8-主要国首脳会議に対抗して開催された、NGOイベントに参加するため、札幌を訪れました。
世界192カ国(国連加盟国数)のうちたった8カ国で開催される、国際法上なんら権限もない“金持ちクラブ”的会議に対する批判は年々高まり、毎年世界各国で開催されるG8に対して、市民セクターがつくる市民によるもうひとつのサミット-オルタナティブサミット-が開催されるようになっています。 5月に神戸で環境大臣会合が開催された際、市民版サミットに主催者として取り組みましたが、今回はメインの首脳会議の対抗企画に参加しました。
今回はその5月のイベントの報告をメインにした分科会を主催、北海道で世界各地からやってきたNGO関係者や市民運動に携わる人たちと接することができました。 ののうえ愛も参加した「みどり関西」の企画の模様がgooの環境ブログで紹介されました。 http://blog.goo.ne.jp/toyako_summit/e/fe2972050ff4e4b56484e8acbe8090a6
600億円もの経費を私たちの税金から投じたサミットは、有益な結果が得られとは到底いえませんでした。昨年のドイツでのサミットから大きく踏み込んだ結論はなく、地球温暖化対策では2050年までに温暖化ガス半減するという、これまでも言われてきたことが確認はされたのみで、肝心の中期目標などの問題は先送り。食糧と燃料の高騰と投機マネー対策も具体策なく、日本の議長国としての力量不足はもちろん、サミットの枠組そのものの形骸化を強く世界に伝える結果となってしまいました。
世界を考える、国家対国家の枠にとらわれないスキームが私たちには必要です。
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