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執筆者の写真nonoueai

定数削減でダメになる議会

現在開会中の、高槻市議会3月定例会で大きな争点となっているのが、議員定数削減問題です。3月26日(水)10時スタートの本会議で議論が交わされる予定です。

高槻市議会の議員定数は、現在36名。人口35万人超、市域面積100キロ平米超、一般会計は1000億円を超える中核市の議会としてそのスケールは適切と考えます。

※全国市議会議長会による定数等の調査 http://www.si-gichokai.jp/official/research/teisu23/pdf/teisu231231.pdf 今定例会に、公明党会派から突然、議員定数2名削減の議員提案が提出されました。 高槻市議会では2011年の改選後、「議会のあり方検討会」を設置し、議会をあげて定数問題も含む議会のあり方について議論を重ねて来ました。

様々な政治的背景の議員が議論をする訳ですから一筋縄には行きません。そんな中、検討会では全会一致を原則に熟議を重ね、歩み寄りを重ねて来ました。その成果として議会だよりへの各議員個人の賛否の掲載や、新年度ようやく調査費が計上された議会中継等、全会一致のものから取り組みが進められて来ています。 そんな中、突然に”与党”を自認する議員から2名削減案が提案されたのです。 議員定数を削減すると、多様な市民の声を市政に反映しにくくなります。また中核市として予算額も大きく多岐にわたる高槻市の行政に対する監視機能も下がります。 議会は多数決の場ではなく議論の場です。定数を削減し、大きな組織や団体に支えられた議員ばかりになれば、市民のみなさんの意見を幅広く反映する事が出来なくなります。 議員定数も、議員報酬も、本来は市民も交えた議論の中で決定して行くべきと私は考えます。 公明党・市民連合・自民党・民主党による、突然の議員定数 2 名削減の提案に対抗して、無所属の二木議員を中心に、議員定数は 36 名のまま減らさず、全議員が報酬6%(一人当たり月額約4万円)を返上して、同じ予算削減を達成する事を提案しています。 私、ののうえ愛は定数も報酬も安易に削減する事には反対です。 昨今の議会改革は人気取りの削減合戦の様相を呈しています。このツケは必ず民主主義の形骸化という形で私達に帰って来ます。 しかし今回、熟議のプロセスをないがしろにして突然提案された定数削減案に対抗する、報酬削減案への支持を議会内外で広げて行く事が、市長や市行政と議会の間でも真剣な議論がなく、各党の間の調整は密室で行なわれる「なれあい政治」に対する強力なカウンターパンチになると考えます。 提案されている報酬削減案では、6%の削減は一定期間に限り、その期間中に市民も交えた第3者機関で議員報酬のあり方を検討する事もあわせて提案しています。 私は、この案に賛成です。

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