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執筆者の写真nonoueai

奈良GIDフォーラム



 ののうえ愛HPでもご案内させていただいた「奈良フォーラム〜性同一性障害特例法の改正を求めて〜」が開催されました。性同一性障害(GID)を含むセクシャルマイノリティ(性的少数者)と社会との問題には、1期目から議会質問や運動のサポートに取り組んでいます。そんな関係もあり、友人である主催者に声をかけられ、私も司会としてこのフォーラムに参加しました。


 性同一性障害とは、身体の性と心の性が一致せず、自分の身体的な性別を受け入れることができない「疾病」とされています。戸籍上の性別と見た目の性が違うことから、社会生活上の不都合の改善を目的として、2004年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行されました。

その法律では、戸籍上の性別変更をするためには、 1)20歳以上であること 2)現に婚姻をしていないこと 3)現に子がいないこと 4)生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること 5)その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること

と、非常に厳しい条件が課されています。特に 3)の現に子がないこと、の要件は世界的にも例がない規定であることから、当事者の置かれている状況にも鑑み、撤廃することを求める運動が続いています。  しかし、4年前に特例法が成立したときのような世論の盛り上がりはなく、国会もこの問題に取り組めるような状況ではありません。そこで当事者や支援者による運動、また地方議会からの意見書提出などが求められています。

 フォーラムには、昨年意見書を提出した生駒市議会から小笹浩樹・生駒市議をはじめ、性同一性障害と法律の関係に詳しい大島俊之・九州国際大教授(民法)、GID当事者としてテレビや様々なメディアで活動する森村さやかさん、そしてののうえ愛が登壇しました。

 法律は国会がつくるもの、というイメージがありますが、当事者の運動や地方議会からの動きを起点にすることも非常に多くあります。生駒市議会に続き、各地の市議会で同様の意見書があがることが大きな流れをつくるきっかけになります。高槻市議会も真摯に議論しなくてはなりません。

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